むりく花ぬ 咲かりょうり

今後の課題

大阪へ戻って二日目に平熱が36.5度に降りた。
私のコンクールがやっと幕を降ろしたような気がする。

早いものでもう1週間たってしまった。

この間、毎日の通勤でしていたことは、優秀賞を歌ったときの録音テープを繰り返し聞くこと。
次のステップに行くためには、今の自分の歌をチェックしなければ始まらない。
まずは新人賞のテープから。
これは2年の間に2回聴いただけだったような・・・・なんという怠け者。

「つぃんだら節」 フムフム。
丁寧に歌えているけれど、私がこの2年苦労した「元」が総て入っている歌。
苗子さんに「コーラス部だったでしょう」といわれた、綺麗に入っているビブラート。
屋嘉部さんにも「これが取れるまで歌謡曲のカラオケ禁止」といわれたっけ。
高さが自分にあっているからか裏声には返っていないけれど、
なんとなく予兆のある「すぅ~り」の部分の声の質。
気持ちよく歌っていると顔を出す、ふぁぁーと大きくなったり小さくなったりする声のボリューム。
今はそれが『八重山歌を歌うには欠点』だと理解できる。

「小浜節」
大阪は反対だったら良かったのに・・・と言われたように小浜節が好きな男性は安里屋に、
女性は小浜節にとすっぱり分かれてしまった。声の質とか高さとかを考えて師匠はそう思われたのだろう。
しかも私は好き嫌いで言えば、「え゛~!!」と感じたように小浜節は苦手な歌だった。
そして仕上げに集中しなければいけない時期の体調不良。
絶体絶命の崖っぷちに立たされての受験は、今までに歌いこんだ時間、量を信じるしかなかった。

今後の課題点。
1.スピード
「そんなに急いで、どこへ行くの。」と師匠に言われたスピードはお蔭様でゆっくりなっていたけれど
歌が始まるとほんの少し速くなっている。
直前稽古で北海道のM・Yさんが歌ったあと、
「北海道はこの歌があっているんだね。おおらかでゆったりしている。」と師匠が言っていた。
歩く歩道のある大阪は、なんにでもスピードを優先してしまう。
八重山の海の寄せては返す波のリズムが早く身につかないとね。せっかちさんは今日で卒業。

2.声がぶら下がる
小浜節は最初の「くも~ま」の「ま」が三線の四に乗っからないと、後全部がぶら下がってしまうからと注意を受けた。
「ま」を乗せるには「も」の下老の音が安定しないと乗り損ねる。
注意を受けたその後はずっとそのフレーズの部分のみ、繰り返し稽古した。
家族や近所のには騒音だったろうけれど、おかげですっと乗れるようになった。
テープを聴くと、全体に三線に乗っているが2番の「稲粟ぬなをり」の声を張り上げる部分
「をり」の後半音が下がっている。気力とお腹の力をいかに維持させるか、課題。
まだ高音部は少し声が裏返るが、細くなることはかなり改善されたみたい。
歌っているときに、声を前に、前にと念ずることも大事とわかった。
声の質を変えずに維持させることが。

3.声を呑まない、鼻に掛けない
那覇に伺って稽古付けていただいたときに指摘された、
「声がまっすぐ前に出ていないよ。飲んでは駄目」といわれた部分「すぃ~ま」は前に声が出ていた。
ライブとか人前で歌う回数が増えると、かっこよく聞こえるようにと歌い方や、
声の出し方に妙な装飾が入ってしまう。カラオケもそうだと思う。
そういうことを一切止めて取り組んだので、修正できたのだろうけれど、
「な」はまだ鼻に掛かっている。今後も要注意。

4.「ぬ」は、「ぬ」とうたえていた。嬉しい。
私は「う」行が苦手。「ぬ」が「お」に聞こえる。
特に音が高い部分で伸ばすと口腔が無意識に高くなるので「う」が「お」になる。
(「稲粟ぬなをり」のところ。今からではコンクールまでには直らないのでその部分のみ自分に許したが、
ほかの細かい部分は総て「ぬ」と歌おうとかなり意識した。北海道のM・Yさんはここがちゃんと「う」と歌えていた。凄い。)
唇を甘やかしてはいけない。

5.ビブラート
安心して出せる音の高さで時折顔を出しそうになるビブラート。
かなり減ったし、この小浜節はほとんどないけれど、油断大敵。唇と同じく斜腹筋も甘やかしてはいけない。

同期の歌を聴き、自分の歌を録音しては聞き返し、先生に指摘されて少しは上手と思っていた鼻がへし折られ、
後から後から清水のように湧いてくる若い仲間の綺麗で素直な歌声に焦り・・・した日々だった。
それなら辛くて嫌だったのかと聞かれるとマゾではないが、この苦しみの日々が楽しかったと答えられる。
ますます八重山歌が好きになる。コンクールのおかげで「小浜節」も好きになれたし。
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by murikupana | 2005-07-10 11:05 | 日々のあれこれ
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ふとしたきっかけで八重山の唄に出会い 遥かに続く歌三線の道に精進するというか悪戦苦闘する大阪のおばちゃんの記録
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