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むりく花ぬ 咲かりょうり

デンサー節 覚書 その2

活舌の問題。
中高一貫教育やって、部活が演劇部、放送部、朗読部などやったらもっと意識していたと思うが、残念ながら軽音楽同好会。
もっぱらフォークソングを歌うことにに明け暮れていた。
だから、いまさら「活舌」と言われても何をどうすればいいのかわからない。

暗中模索。

とりあえず県立図書館へ行って、アナウンサーとか、朗読とか、活舌とか検索キーワードに入れて何冊か借りてきた。二日ほどで、飛ばし読みして大事なポイント=毎日どのように発声トレーニングをするかを書き出す。
いわゆる「あ・え・い・う・え・お・あ・お」
ネット検索で「アメンボの歌」と「外郎売」もダウンロード。「パタカラ体操」というのもあったな。
とりあえず、毎日三線の稽古の前に「腹式呼吸」「朗読」「発声」をセットでする。それだけで結構時間がかかるので、最後には飽きてくる。すぐにでも三線をつかみたいのを抑えて、頑張る。

他人が聞いたら「なんじゃ?」やけど、ここは県立芸大のねきやから大丈夫。
ただお隣だけはきっと煩いと思うので、『仕事に出かけている間だけ』とルールを決める。一度「三線の音は癒されるわぁ~」と言ってもらったが実のところはわからないから、忖度して。

効果があったのかどうかわからないけど、朗読しているときに口角を意識して読むと良いみたいと気づく。
録音すると少しいい感じに聞こえる。
やはり継続してやっていると何かしら見つけられるものだ。

それと今はネットはすごいと思う。
プロに毛の生えた人たちがいろんなタイトルでYouTubeに投稿している。
玉石混合と分かったうえで見ると役に立つ情報も出てくるし、20年前とは雲泥の差だ。もちろん実際にトレーニングに来てほしいからさわりだけのことも多いけど、結構ヒントにはなるなと実感したな。





# by murikupana | 2020-01-02 17:36 | お稽古

デンサー節 覚書 その1

コンクールで言えば新人賞の課題曲のデンサー節。
これほど難しいと思わなかった。

 ぶねーぬナガニゆ みやーてぃ 世間ぬ道ゆ ならーしょった
 ふどぅばしひょったる ぶねーや 我ぬが誇でんさー

 我親ぬ云言葉 今ん肝に染まり
 まっとーばぴとぅでなりよ 胸に深くでんさー

今までの私の癖。
 お腹の力を抜かない→意識が他にそれると腹式が胸式になってお腹の支えが緩む
 発音が鼻にかかる→なかなか治らず
 ビブラートをかけない→お腹の支えが緩んだり、
 声が気持ちよく出ると部分的にかかる
 どぅ、ぴとう、ぬなど「U」の母音が苦手。
 口腔の形が「O」の母音に縦に広がってしまう
 声をぶら下げない。のせる。

それに「言葉がはっきり伝わらないと何を歌っているかわからないよ」と
活舌も問題あり。

さ、どれだけ矯正できるか、間に合うのか。








# by murikupana | 2019-12-06 18:26 | お稽古

気付いたこと

覚えられたことと歌えたことは別だと思います。
特に早調子はリズムよく刻みながら、歌わなければなりません。
ハミングではだめなんです。しっかり声出して歌う。
暗譜した三線の手が体に染みついていないと難しいです。
8年前、私はある早調子の曲を覚えたつもりで
上手く歌えませんでした。ハミングのような芯の無い声でした。
悔しい!

今回、掛けられるだけの時間をかけて稽古して、
高速でもゆっくりでも歌えるようにして臨みました。
しっかりした芯のある声で歌い、リズムを崩さず弾く。
完璧ではないでしょうが、やりきったと思います。

何日か過ぎてある人と話しました。
「早調子を早く弾けない人は稽古次第で速く弾けるようになるけど、
早く弾ける上手な人ってゆっくりは弾けないんだね」
「いや、ちかさん、それは上手いって言わないよ。
早くてもゆっくりでも最初刻んだテンポが体の中に入ってないと狂ってくるし。
上手な人はゆっくりも弾ける、早くも弾ける」

テンポを維持するって難しいです。特に早調子を少しゆっくり弾くとき。
パッカパッカの「ッ」の長さを体が覚えないと早くなっていくし、
苦手な運指の部分はべたっとした弾き方になってしまいます。
そこで焦るとアクセルがかかります。少しずつ早くなってくる。
最初に刻んだテンポが最後まで維持できるように稽古しようと
考えさせられた深夜の電話でした。
リズムを刻んで、しっかりした声で歌えるようにする。
あくまでも私の場合ですけどね。



# by murikupana | 2018-03-28 12:47 | お稽古

響ましょうらやいまうた 大工哲弘・苗子うた会 覚書 その2

イヨゥ! ドン!
トゥトゥテン テントゥテン テントゥテン トゥン テン 
昼の部、開演です。

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照明が明るくなった客席にはぎっしりのお客様。
何度体験してもこの幕開け斉唱は清々しくて厳かな気持ちになります。
和可奈ちゃん、見てる?
赤馬節。本盛先生始め研究所の方々が花を添えて踊ってくださいます。
本盛先生のグレーの麻の紅型打掛がシックで、
廻りの方の朱赤の衣装ととてもあって綺麗でした。
鳩間節は黒のスディナに四つ竹を持ってゆったりと踊ります。
とにかく早くならないように気を付けて歌いました。

ここまででいったん私たち弟子の出番は終わります。
続いて先生のお孫さんのエイサー、先生の独唱、
苗子さん、真司さんとのでんさー節の合唱と続きます。
妹の高嶺さんが笛を吹き、家族で歌えるって素敵!と感じた合唱でした。

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二部は先生と私たち大哲会が歌うゆんたで始まりました。
富崎野ぬ牛なーまゆんた~月出ぬはなむぬ。
八重山にゆんたはたくさんありますが、その中でも牛なーまは好きな歌です。
富崎野のあの雄大な草原が目の前に浮かびます。

続いて亀久畑節からまんがにすっつぁ。舞踊が入ります。
今回一番稽古した曲、亀久畑節。
8年前のくいぬぱな節の苦い経験があるので、何百回弾いたか覚えていません。
亀久畑の早調子と最終決まってから、そう、ほぼ毎日。
暫くぶりにマッチ棒一本、二本と数えました。
毎日聴かされたご近所の皆さん、御免なさい。
お陰で自分の中では悔いなく歌いきれました。

コーニーズのまるまぶんさん~殿様節、幸太さんと吉原さんの小浜節、
そして再び先生と苗子さんのステージに続きます。
私が舞台袖で聴けたのは、とぅばらーま、くいちゃ踊り、満州娘だけでした。
とぅばらーまを聴きながら
「あぁ、私、先生のこれを聞いて八重山民謡始めたんや」と思い出していました。
何度聞いても先生のとぅばらーまはぐぅっときます。
歌声に心が乗っているから…。

楽しい時間はあっという間に過ぎます。
気が付けば、もう夜の部の弥勒・やーらようを歌っていました。
身体は疲れているのに、気持ちは超ハイテンション、頭の中がフワフワしてます。
終演は時刻ぴったりに終わりました。
緞帳が下りて、唄が終わった時「はぁ~」と大きな吐息が一つ。

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さ、急いで撤収して、二次会の会場、我如古より子さんのお店SunSeaNへ。
半地下にステージのあるお洒落なお店でした。
前回もそうでしたが打ち上げが22時過ぎから25時までって、どんなん?
各地から来た仲間と話に花が咲き、大工先生に古稀のお祝い、
苗子さんに功労賞の記念品をお渡しでき、
より子さんの娘ジントヨ~も聞けました。
結局一次会だけで帰ったにもかかわらずベッドに入ったのは3時過ぎでした。
長い長い一日が終わりました。

明日は11時台の飛行機なので、今回も観光なし、会場缶詰でしたが、
濃い毎日だったので満足しています。
何人か、那覇に住む友人に会えなかったのが残念ですが、
贅沢を言ったらキリがないです。
こうして那覇まで来ることができ、国立劇場という大きな舞台に立てました。
素晴らしい経験をさせていただいたこと、感謝しています。













# by murikupana | 2018-03-26 13:17 | お稽古

響ましょうらやいまうた 大工哲弘・苗子うた会 覚書

恩師大工先生の芸歴50年と大哲会発足を記念した公演に参加しました。
その記録です。

仕事を放したといえ、母の介護があるので妹の協力無しには出られません。
不安を隠して「行っておいで」と言ってくれた母、泊まり込んでくれた妹、
一緒に稽古した仲間、総ての人達に感謝して。
何よりも今までご指導くださった大工先生に心よりお礼申し上げます。


2018年3月18日(日)15時開演/18時30分開演
国立劇場おきなわ 大劇場

出演 大工哲弘 苗子
   舞踊 本盛美奈子 秀風会 八重山舞踊研究所
   箏 琉球筝曲興陽会 神谷宏美研究所
   キーボード 嘉手苅聡
   コーニーズ
   伊藤幸太 大工真司 真名人 結衣真 陽真利
   太鼓 大城朝夫
   笛 屋宜公
   司会 島袋千恵美
   八重山うた大哲会 会員一同

セットリスト
 第一部 赤馬節~目出度節
     鳩間節
     エイサー
     高那節 やぐじゃーま くいぬぱな あがろうざ 
     でんさ節 安里屋節 八重山育ち
 第二部 富崎野ぬ牛なーまゆんた
     月出ぬはなむぬ
     亀久畑節~まんがにすっつぁ
     まるまぶんさん~殿様節
     小浜節
     望郷哀歌 愛の子守歌 生活の柄 とぅばらーま くいちゃ踊り 
     満州娘
     弥勒節~やーらよう

17日、母を見てくれる妹に引き継いで、神戸空港からSKYで出発しました。
最近のSKYは遅延が少ないと思っていましたが、少し不安。
が、なんと20分も早くつきました。偉いやん SKY!
陽子ちゃん、宝塚の池内さんの三人でタクシーを飛ばして、
国立劇場おきなわに急ぎます。
大哲会のリハは始まっているはず…と、やきもきしましたが、
タクシーも10分ほどで会場に到着。新トンネルのおかげでとても早いですね。

リハはサクサクと進みました。
踊りとの手合わせで、スピードとリズムを合わせるのが一番大変でした。
早すぎても遅すぎても駄目で、気が焦ると音がワシャワシャになって踊れません。
大阪は普段から猪妻玉子先生に地謡の稽古をさせて貰っているので、
歌いだしのタイミングが身についていて有難かったです。
明日にこのテンポが保てないと駄目です。信じましょう。
その後、コーニーズ、幸太さん、吉原さんの独唱と進み、
時間きっちりに私たちは終わりました。

県庁前のホテルマルキへチェックイン、どこへ行くとも決めてなかったので、
メンバーからの連絡を待っているとなんと~。
「ちかこさ~ん、今夜出て来れますか~」と和可奈ちゃんから電話がありました。
(彼女が小学生の頃からの友達です。今は結婚しています。)
読谷から?と慌てると実家だそうで、なら、会おうよとなり
ジョイフルじょうがく店で食事しました。
お母様も一緒です。
彼女は明るくてほのぼの~としていて、よく笑う女の子ですが、お母様も同じ。
親子って似ています。ほんと、仲良いなぁ~。
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楽しいお喋りの時間はすぐ過ぎて、ホテルに帰ったら10時頃でした。
まだ皆居るかなと二組に連絡するも「これから帰る~」とつれない返事。
フロントで「おすすめのお店あります?」と確認して
連れて言って貰ったお店、久茂地の「とどろき」は大正解でした。
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お魚は新鮮、普通の居酒屋ですが、聞こえてくる会話のイントネーションが沖縄!
ジモッティばかりのお店っていいですね。

ということで初日は過ぎていきました。
 

# by murikupana | 2018-03-25 13:23 | お稽古



ふとしたきっかけで八重山の唄に出会い 遥かに続く歌三線の道に精進するというか悪戦苦闘する大阪のおばちゃんの記録

by murikupana
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