以前に先生に「誰のために歌うのか?」と問われた人がいて
「自分のため」と答えてえらく叱られたそうです。
そう、誰のために歌うのか?
意味深長な質問ですね。
確かに、二年間、その日のために稽古してきたのだから
「自分のため」と答えてもいいようなものだけど…でも。
拙い自分のために何度も繰り返して教えてくれた師匠や、
距離があるから師匠の代わりに日々の稽古に精を出してくれた先輩や、
仕事の都合をつけて快く送り出してくれた会社の同僚や、
「お父さんばっかり楽しんで…」と言われながらも送り出してくれた家族や
会場でボランティアでお手伝いしてくれる協会の先生方や
そんな諸々の人たちがいてくださるからこそ
コンクールの舞台で歌える…
その状況を忘れずにその方達に感謝して歌ってください。
私もそうしてきました。
そして感じたんです。自分一人では何もできなかった…て。
26日夜、みんなで美味しいお酒が飲めることを祈ってます。
あなた達の努力は半端やないです。
心穏やかに、情感たっぷりと課題曲が歌えますように…。
さ、明後日は出発ですね。
一足先に行って、待ってますね。