難曲だからきらいという人もいるだろうけれど、私は好きな唄の一つ。
八重山の歌には数少ない恋の歌。
恋しい人に会わせて下さい、と真夜中に神に願をかける。
女の情念がこもった歌で、だから切なく、歌えたらいいなぁと思っていた。
歌にはサッと覚えられて形になりやすい歌と、とても形になりにくい歌がある。
新人賞、優秀賞は、覚えやすい歌、形になりやすい歌、
そして、最高賞のこの曲は歌として形になりにくい歌。
だから最高賞の課題曲なんだろうけれど。
真昼間の前半をしつこく繰り返して稽古。
PCから流れてくる先生の声に合わせて一緒に歌ってMDで録音。
それを聴くと先生の声の高さと自分の声が微妙にずれている部分を発見できる。
私の場合、
「ヤンサスヌマフェリ」の「サ」から「ス」にかけての部分。
とくに「サ」の声の高さが先生とほんと微妙にずれているような気がしてならない。
しつこく繰り返して、休憩後、「ヤ」の下老の高さも違うと気付く。
チューニングメーターで自分の声の高さを確認、やはり低い・・。
もう一度、三線の音も確認しながら、ゆっくりと進める。
子供は聴いたまま歌えるらしいが、この年になるとそうもいかない。
とにかく前半をある程度形にしたくて頑張ったけれど、そろそろ佐々忠へ行く時間。
準備のために三線を置く。
まだましだ。前半部分は先生と声を合わせられるから。後半は高くて喉が付いてゆかない。
前半だけなら二の二揚でも何とかなるけれど。
つくづく男性はいいなぁと思う。キーが同じだものね。