むりく花ぬ 咲かりょうり

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基準は沖縄

日常の仕事柄、高級品を扱う頻度が高い。
特に宝石は最高級品から、そこそこのものまで価格帯もさまざま。
たまに掘り出し物といわれる商品がある。
それでもサラリーマンの身には痛い出費だが、
ちょっと無理したら手に入らないわけでもない。
そんな商品を取引先が持ってきて事務所で蔵開きする。
もちろん販売ではなくて商品知識を学ぶためだけれど。

「これいいやん。割と安いよね。」
「コーディネイトしやすそうやん」

そこは女性、この手のものを前にしてピーチクパーチク。

「何やったら伝票切りますよ」と言われ慌てて返した私の言葉。

「いやぁ~!やめとくわ。このお金で何回沖縄へ行ける事やら。。。」

すかさず返ってきた

「やっぱり基準は沖縄やねん」

そうか、基準は沖縄。
気にしたこと無かったけれど、
同僚の前で特別口にしたわけでないけれど、
心のどこかでなんとなく思っている自分がいる。

[やっぱり」という枕詞は、いつの間にか周りに気づかれているということ。
7月はお菓子でも土産に買ってこないとまずいか。。。
by murikupana | 2005-04-30 23:10 | 日々のあれこれ

帰ってきたよ

c0023461_2253861.jpg太鼓の皮の張替えが出来上がってきた。
普通はもっと時間がかかると思うが、
その工房はある程度完成させた皮があるそうだ。
その中から選んで太鼓に張るらしい。
その張りの作業に間に合ったみたいで超特急。






早速棹に取り付けて弾いてみる。弦は前のまま1.5号。
破れた皮は張りが強くカンカンとよく鳴ったので、今まで2号弦だったのを1.5号弦に変えていた。
そのままとりあえず弾いてみたが、どうも印象が違う。音がくぐもったような雰囲気。
Nさんに前より張りは弱くと依頼していた。そのせいか。
で、2号弦に変えてみる。
どうせ7月前に変えるつもりだったので少し早いがまぁいいよね。
すると以前のように柔らかいが芯のあるすっきりとした音がでる。
弦ひとつで違うんだなぁ。
慣れたらもっともっと良くなるはず。
これで一安心。明日からこころおきなく練習できる。嬉しい。
by murikupana | 2005-04-24 23:01 | お稽古

何も出来ない、そこからスタート

c0023461_20505363.jpg皮の破れのショックから少し立ち直りかけている。
太鼓はすでに沖縄に送って、後10日もすれば新しく張り替えられてくるだろう。
色々な方に心配を掛けた。
気を取り直して・・

同門のコバさんが面白いよと本を紹介されていた。
仕事の隙間をぬって入手して、あっという間に読んでしまった。
エッセイストの群 ようこさんの「三味線ざんまい」という本で
小唄とお三味線のお稽古事の日々を綴っている。
40歳半ばからはじめ、若い人に混じって出ない声や、動かない手に
四苦八苦しながら名前を戴き、名披露目の舞台に立つまでの話。

なんか状況がよく似ている。
お稽古の後は 梅むらで甘いもの=みつるで泡盛 までおんなじ。
脳が甘いものを欲している=脳がアルコールを欲している・・・か

さしずめ名披露目の舞台はコンクールと同じ。
「思えばこの一年間、ずーっと「笠森おせん」を弾いてきた。」なんて、
曲名を変えるだけですっかり私に当てはまる。

最後の章で
「中年になってからはじめると、自分は何でも出来ると思っているふしがある。
でも三味線を前にして手も足も出ない自分がいた。明らかに自分は何も出来ないと思い知らされた。
もちろんショックだったけれど、自分の傲慢だった所を少しはリセットできたと思っている。」と書かれてある。

うんうん、そうだよね。何も出来ない、そこからスタート。
頑張ってみよう。
この本読みやすくて、妙に説得力がある。歌三線をしている人にお勧め。
by murikupana | 2005-04-20 20:54 | お稽古

大ショック!

c0023461_2320530.jpg稽古をしようと三線のケースを開けて息を呑んだ。

破れている!!!

「えっ!この前はいつ弾いたっけ。たしか木曜日。
そのときは何とも無かった。
破れる気配も音のビビリも無く・・・・それなのに・・・」




確かに私は声の調子が低いので良く鳴るように強く張ってくださいとお願いしたが。
張り替えて4ヶ月しかたっていないのに。
しかも毎日鳴らしてあげて、可愛がっているのに。

ショックで・・・

気を取り直してよく見ると天地の方向にまぁ良くこんな風に裂けるものだ。
思いっきりスパッと・・・

頭の中で ¥マークが踊っている。
二回目だよ、二回目。私はお金持ちじゃないんだから、ね。
わかっている?三線君。
by murikupana | 2005-04-16 23:23 | お稽古

こんなもの見つけました

c0023461_23124769.jpgブラジル生まれの
「havaianas(ハワイアナス)」というビーチサンダル。
アカデミー賞にノミネートされた候補者たちへのギフトとしても
採用されているそうだ。

ビーチサンダルといえば島ゾーリ。
もし沖縄在の友人がタイガースファンだったら受けること間違いなし。
この夏沖縄へ行く人でお土産どうしようって考えている人にはお勧め。
グッズ物の中ではデザインセンスもマシだし・・・・ね。
でも、ね。島ゾーリは300円から500円くらいでしょ。
これ2100円もする。島ゾーリと思うとちょっと高いなぁ。
by murikupana | 2005-04-11 23:15

衝動買い

c0023461_22274325.jpg「かわいい!!!!」

モデルは和三味線だと思う。
邦楽器のお店で見つけた。
でも、鼈甲柄がなんとなく三線を思わせる。

着物を着るので帯の根付にしようか、
それとも小銭入れに付けようか・・・

893円。
ささやかな贅沢。ちょっといい気分。
by murikupana | 2005-04-10 22:29 | 日々のあれこれ

酸っぱい想い

「デンサー節を唄ってはるねんけど、
なんか八重山のデンサーに聴こえへんねん。」

私が協会の新人賞に合格した夏、京都の三線仲間と唄遊びをした。
お稽古に託けてゆんたく、そして気の済むまでの唄三線と夕食。
月に1回くらい会ってこんな時間を過ごしてきた。
それなりに何曲かは歌えるようになってきて、
それなりにちょっと自信が付いてきた時。

んん・・ん?デンサー節に聴こえない?なんで?
かなりショックだった。

彼女は私より年下だけど、
安室流で最高賞を受けようかというレベルの人だから、
中途半端にものを言うはずが無い。
きっと私のことを思って何かアドバイスをくれようとしている。。。
理解できたけれど、どきどきしてどう言葉を返したかよく覚えていない。
彼女もどうしてそう思ったのか上手く表現できなかった。
「発音かなぁ・・・」

今はその理由がわかる。

八重山に生まれ育ったネイティブの人たちは、
お腹にいるときから、八重山唄のあの波が寄せては返すようなリズムを聞いて育つ。
発音、音階、声の質、唄の間、すべてが幼い頃から。
私たちナイチャーはそれらを努力で手に入れる。
三線、唄の節、そして発音。
「ア」がちがう、「イ」がちがう、「エ」がちがう。
録音してみたら一目瞭然。
鏡の前で歌って口の形をチェックしてもすぐ身につくものでない。

だからデンサーであってデンサーでない変な唄になっていたんだ・・・
彼女に会っても笑い話でこの話が出来る。
あの酸っぱい想いをした夏から2年たつ。
by murikupana | 2005-04-09 22:51 | お稽古

永く愛して 深く愛して

三線を始めて1曲弾けるようになると嬉しくて、ついつい色々な曲に手を出してしまう。
しかも若い頃に少し聴いていたから、なおさら。
「あっ、これも知ってる、これもこんな唄だったね。」
工工四があるとそんなに難しくは無い。でもそれは本当に歌えたってこと?

那覇に住む友人のOさん。彼も、師匠の門下生。
とても面倒見の良い、心の優しい青年だ。
私がまだ師匠のおっかけだった頃からのお付き合い。
その彼に言われたことで鮮明に覚えている言葉がある。
今ではいつも肝に銘じている言葉。

三線初めて半年くらいのとき、嬉しくてメールのやり取り。

「昨日この曲やったよ。今日はこの曲が歌えるようになったよ。
 あの曲も好きだから次に練習しようかなと思っているの。」

「僕らは毎日三線の音があって、いつでも出来ると思うからあまり一生懸命しないよ。
 大和の人は真面目だからねぇ。でもね、早く覚えた歌は早く忘れるよ。
 ゆっくりでいいからじっくりやっていってね。唄を消費しないで。
 永~く愛して、深~く愛して。」

頭ガツンと殴られたような気がした。すごく恥ずかしかった。

出来ることが嬉しくて、
すごいねぇと褒められたくて、
そうだ、
なんで焦る、なんで急ぐ。

何百年という時間をかけて八重山人が愛して育んできた歌を、
昨日今日三線を触ったばかりの私が「歌える」なんて言える筈が無い。
もっと謙虚になろう。

この後すぐに三線クラブと出会い、今一曲に二年かかる。
でもまだ歌えない。
by murikupana | 2005-04-08 00:56 | お稽古

ゆっくり ゆっくり

今日はわしま水の練習日。
三線をはじめて2ヶ月から8ヶ月くらいの人がいる。

初代の「わしま水」が「はつやいま」のクラスへ移ったので、このクラスは2代目。
比較するのは良くないけれど、皆よく声が出ている。
恥ずかしがらずに大きな声が出せるのはとてもよいことだ。
三線が弾きたくてここへ来ているのだから、家でも歌は後回し。私もそうだったもの。
だからクラスでは大きな声で、歌うようにしてねと伝えている。

S忠で出会うよりも前、ここにトラックバックしてくれたKさんとご一緒するのも今日が始めて。
彼女はとても姿勢が良く、何曲かは暗譜できているようであまり工工四を見ない。
良いことです。私は暗譜が苦手だなぁ。

皆それぞれに三線の持ちかたや爪の下ろし方など不安材料はあるけれど、少しずつ治していこう。
ゆっくりやっていきましょう。歌は逃げはしないから。

個性はまちまちだけど、これから楽しみ。私も一緒に成長できる。
by murikupana | 2005-04-06 22:48 | わしま水

鷲ぬ鳥

私が歌三線を始めたのは2001年の秋。師匠にお願いして三線を見立てて頂いた。
我が家に届いたとき、どんなに嬉しかったか・・・
けれど、教則本がない。
「もうすぐ名古屋に行くからその時に渡すね」と言われ心待ちにした。
で、名古屋で開催された「沖縄フェスティバル」の楽屋で教則CDと工工四を頂いた。
そのときのCDは今でも大事に持っているが、なんと全く八重山の歌が入っていない!!
私は八重山の唄が歌いたいのに!なんで?

仕方が無いから独学の日々が始まった。
師匠の「誇」というCDを聴き、歌を覚え、三線を合わせ、
なんとか「鷲ぬ鳥」が歌えるようになるまでに3ヶ月。

民謡は、唄の節と三線の手が全く違う部分が多い。
だから三線を弾きながら歌うと三線に唄が引きずられて、似ているけれどちょっと違うねぇとなる。
特に座開きでも歌われるポピュラーなこの唄は、初心者がそのあたりでまず苦労する曲だと思う。
鷲ぬ鳥や安波節を弾いていると、
「三線の勉強始めたんだねぇ」と言われるくらいだから最初から学ぶ。
その唄が今年から協会の新人賞の課題曲になった。
新人賞の課題曲らしい選択だと思うが、侮るなかれ。
これ、難しいよ。
冠鷲が太陽に向かってまっずぐに上っていく。そのイメージを唄にこめなきゃいけないんだもの。
凛々しく、清清しく、そして雄大に。

後日師匠に聞いて解ったこと。
「何であの時のCDに1曲も八重山の歌が入っていなかったんですか?」
「いや、無いと反対に必死で自力で学ぼうとするだろう?
作戦だよ。八重山の唄に目を向けさせる。。。。」
そうですね。唄三線のジャンルは一杯あるもの。

成功・・・・!
by murikupana | 2005-04-06 11:08 | お稽古



ふとしたきっかけで八重山の唄に出会い 遥かに続く歌三線の道に精進するというか悪戦苦闘する大阪のおばちゃんの記録
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